ボディフォール効果音制作 マイク収録の検証

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ZOOM H6

様々なマイク録音方法

効果音を収録するとき必要なものにマイクがありますが、

マイクによって様々な録音方法が可能になることをご存知でしょうか?

 

例えば、

 

  1. 狙った音以外をなるべく排除する録音方法
  2. 左右の広がりをイメージいっぱい録れる録音方法
  3. 360度全方向の音を録音する方法
  4. 人間が聴いている音をそのまま再現する録音方法

 

など、他にもさまざまな方法があります。

 

今日は人間が倒れる音、『ボディフォール音』を作る過程を例に、

4種類のマイクを使って、それぞれどんな音の違いがあるのかを検証したいと思います。

使用するマイク

使用するマイクは、

 

  • Shure SM57(モノラル)
  • ZOOM H6 STG-6 (ガンマイク)
  • ZOOM H2n XY方式(ステレオ)
  • ZOOM H2n MS方式(Midマイクのみ)

 

以上の4パターンです。

これらを『ボディフォール音』を作る際に使用し

それぞれの違いを聴いてみたいと思います。

 

セッティングはH6にSM57を繋ぎ、H2nのXYと3つ同時に録音します。

どれも「近接」でセットし、特にSM57は地面すれすれにセットしました。

 

このセッティングに対し、

重りの入った手提げ袋をクッション材に叩きつける音を録音します。

 

H6 H2n SM57
マイクとボディフォール素材

実際に録音した音

実際に録音した音が次のものです。

それぞれの結果について個人的な感想をお伝えします。

ヘッドフォンを使うとより『違い』がハッキリ分かりますのでお試しください。

H2nのXY方式録音に関しては今回失敗に感じました。

まず、マイクを近づけすぎたため少しでも録音対象が動くと、

左右にステレオ音像がブレてイメージもボヤケてしまっています。

 

もう少し離すとブレも抑えれそうですが、そうなると今度は低音がさらになくなり

迫力がなくなることが予想できます。

 

録る対象が「近接」した録音の場合はXY方式は向かないのかもしれません。

この中で特に優れているのはH6のガンマイクだと感じました。

ヘッドフォンで確認しないと気づきにくいですが、

低音から高音までしっかり綺麗に録れていてバランスが非常に良いですね。

また、ノイズもほとんど感じられませんのでノイズ除去作業も必要ないでしょう。

 

ボディフォール音は素材のピッチを下げて加工することが多いのですが、

これなら大胆な加工をしても十分耐えられそうな素材です。

 

続いてSM57ですが、かなり低音が強調された結果になりました。

近接効果とマイク特性のせいもありますが、地面スレスレにセットしたことが大きな要因だと思います。

 

実はこのセッティングには目的があります。

 

以前セミナーでも学んだことだのですが、

1つのマイクで完結させず、複数マイクを使って役割分担させるというものです。

 

今回であれば地面スレスレにマイクを置くことで『低音補強用』として役割を持たせ、

補助として使うことが目的になります。

 

あとで効果音として仕上げる際に補強材として使いましょう。

最後にH2nのMSマイクです。

 

このテイクだけ別録りしたのでノイズがのってしまっていますが、

素材の音はガンマイクに劣らないほどバランスよく録れていますね!

 

少々低音が足りない感じはしますが、先ほどのSM57の素材で補強したり

ピッチ加工すれば問題なく使えそうです。

 

※sideマイクは切って、midマイクのみのモノラル録音です。

効果音の仕上げ

いかがだったでしょうか?

それぞれ音にハッキリ違いがありましたね!

 

これらの素材を使ってピッチ加工やレイヤー、エフェクト処理して効果音に仕上げたものがこちらです。

検証でわかったこと

今回は室内録音、対象音源は1つだったのでガンマイクが適していましたが

もし外でのフィールドレコーディングで環境音を録るのであれば、

もちろん適したマイクは違ってきます。

 

検証で感じたことは、

録音対象によってマイクをしっかり使い分けることが、

良い音素材を素早く得るための1つの方法だということです。

 

 

私はマイクを持っていなかったころ、携帯電話を使って録音をしていました。

ノイズが多く音質はヒドイものでしたが、ノイズ除去の編集や録音環境を工夫することで効果音を仕上げていたのです。

 

しかし、マイクの特徴を理解して今日ご紹介したようなマイクの使い分けを覚えると

ノイズ除去作業や録音環境の制限はかなり抑えることができ、

効果音の仕上がりや編集効率に大きなメリットを得ることが出来ます。

 

 是非ご参考くださいね!

 

 

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