【何を聴かせたいのか?】


【飽和】


こんな経験はないでしょうか?

効果音を作って(または選んで)ゲームに載せたらなんだかよく聞こえない・・。
仕方が無いから音量をもっとあげてみた。そしたら今度はBGMが小さくなってしまい、
それに他の効果音の音とのバランスも崩れてしまって・・・


この現象は音楽を作ってミックスするときにもよく起こります。

ギターが聞こえないからちょっとボリュームをあげよう!・・ん?ベースも
ちょっと小さいかな?少し上げるか。・・・バスドラが聞こえなくなった・・これも上げるか


このままいくと、やがて飽和して結局どれも聴こえづらく、何も伝わらないミックスが出来上がってしまいます。



【BGMと効果音】



これと同じ事で、BGMと効果音にも密接な関係があるのです。

音楽を作るときに各楽器をミックスするように、ゲームサウンドデザイナーは、
「BGM」「効果音」「ボイス」などゲーム中に鳴るすべての音を考慮して
ミックスをしなければ、お客さんに伝えたいことは伝わりません。


(そのうえ、音楽単体と違って難しいところは、
ゲームは常にユーザーによって動的な入力が行われるので、
ゲーム中では毎回決まったタイミングで各音が再生されることは絶対にないので、
ある程度の予測で余裕を持たせたミックスをしなければならないところです。
詳細は今回省きますね。)



【実例】



BGMと効果音が伝わりにくいミックスになっている例です。

想定しているのは、格闘ゲームのバトルシーンですが・・。




※大きい音、もしくはヘッドフォンで聞くと違いがわかりやすいです。

 

 

いかがでしょうか?

BGMとSE、両方が主張してしまってなんだか聴きづらくないでしょうか?

これは両方の鳴っている周波数帯域がかぶっているからです。

お互いが、「自分の音を聴いてくれ!」となって競合している状態ですね。

では、効果音をメインに聴こえるミックスをしてみましょう。


※大きい音、もしくはヘッドフォンで聞くと違いがわかりやすいです。

 

 

BGMが少し引くことで、効果音が目立ち、インパクトを感じることができたのではないでしょうか?



【処理方法】



これは単に音量を下げたのではなく、

効果音が良く鳴っている帯域だけを、イコライザーで少し下げる調整をBGMにかけたものです。

BGMの音量を落としても確かに効果音は聞こえるようになりますが、

それではBGMが小さすぎる場合があります。

そういうときは、かぶっている帯域だけを下げ、極力音量感が変わらないようにします。

 

※ここでは簡易的に処理しましたが、実際はゲーム全体で考えることになります。



【音が抜ける】



音が抜けているということは、

聴かせたい音の帯域に、他の音をなるべく入れない

ことです。

音の許容量は決まっていますので、

何を聴かせたいのか?伝えたいのか?

その1点に絞らないと結局は何も伝わらないままになってしまいます。
(もちろん曖昧感を表現したいなら別です。)

ゲームも同じです。

そのシーンでお客さんに伝えたいことは何なのか?
そのシーンでお客さんは何を求めているか?

効果音なのか?BGMなのか?声なのか?

それをシーンシーンで見極めてサウンドデザインすることが

結果「音が抜けたように聴こえた」ことになり、

よりお客さんへ伝わりやすくなるのではないでしょうか?

 

 

 


「いいね!」して頂くと、フェイスブックでも効果音情報が届くようになります。

フォローしていただくとツイッターでも効果音情報がタイムラインに流れるようになります。


チャンネル登録していただくと効果音に関するTIPSや新作効果音情報などをお知らせいたします。