まずは、こちらの音をお聞きください。
何の音に聞こえたでしょうか?
そうです、タイトルに書いてしまってますが、
ムービーシーンで使われるような「大きくて長い、長剣を抜く」音を想定して作っております。
この音をどのようにして作ったのか、お話したいと思います。
効果音を作る際は、シンセサイザーで作る、効果音ライブラリーを加工する、
録音する、などの方法がありますが、今回は生録音したものを加工して
作っています。
実際の剣は残念ながら持っていないので、身近な素材を使ったのですが
どんな素材を録音したかお分かりでしょうか?
答えはコレです!
「鍋」と「ドライバー」です(笑)
いろいろ探したり試したのですが、この鍋が他の鍋と違って余韻が残る上に、
ちょっと重たい摩擦音が出たのですぐに購入しました(笑)
ドライバーのほかに園芸用のクワも買ったのですが、やはりこのドライバーと
この鍋の組み合わせが一番雰囲気出てました。
リサイクルショップでしきりに擦っていたので、おそらく周りからは危ない人に
見られたかもしれません(笑)
この二つを剣を抜くように、ゆっくり擦らせて一気に滑らせました。
これがそのときの元音です。
もちろんこのままでは、ノイズも入っていますし迫力が足りないので
ノイズ除去を施した後、いろんな加工、調整を加えて
一番最初のような音にしています。
いかがだったでしょうか?
このように身近なものを利用して音を作るのは楽しいものです。
生録音のメリットは、ある意味、楽器を演奏するような感覚で行うので
尺の調整や音の表情がつけやすいことだと思います。
また、実際には鳴るはずのない音(人を斬るなど)は、
実はまったく想像できないものであることが多く、まさに「効果的」な音と言えるでしょう。
次回は、また違う音をご紹介しますので、楽しみにしていてくださいね!
フォローしていただくとツイッターでも効果音情報がタイムラインに流れるようになります。
チャンネル登録していただくと効果音に関するTIPSや新作効果音情報などをお知らせいたします。